モノを手放すとき
それはただの物質ではなく、所有主(私・あなた)の感情・モノを購入した時のときめき(うれしさ)・使用した歴史が詰まっている大切なモノである事は間違いありません。
モノをただ手放すだけなら、1時間もかからないでしょう。
そして、他人のモノならサクサクと『これ必要ないよね?』なんて、簡単に手放すお手伝いもできます。他人のモノはモノ対する自分の歴史は詰まっていないので、ただのモノとして見ることができるからですね。
しかし、その大切にしていたモノたちが自分の時間を奪い・何が大切か?を鈍らせてしまう原因・要因になっているとすれば、もう一度自分の人生・何を大切に生きていきたいか?と考えるキッカケになればいいなあ。と考えます。
今回の記事は
- 片付けを始めてみたはいいが、なかなか進まない
- これは絶対に必要の無いものだと頭では分かっているのに、なかなか手放す踏ん切りが付かない
- まだ使えるので、手放すにはもったいない
- 捨てた後に後悔しないだろうか?
- 絶対に使わないが、見る度に大好きなモノがある
そのようにお考えの方へお届けしいきます。
前回はかなりライトな内容でしたが、今回は少しディープな内容を
私も定期的に自分の持っているモノと向き合う時間を作っています。
本日の記事は
不要品や執着心を手放し、シンプルに生きるための考え方や方法をシェアしていきたいと思います。
終活における生前整理
いきなり暗〜い感じになってしまいましたが、人生本当に何が起こるか分からない時代です。時代は関係なくとも、いつ・何が起こるか分かりませんよね。
そんな暗い事を考える必要はないですが、どんな人生にしたいか。どんな人生なら後悔なく・幸せを感じられる人生なのかを考えるキッカケにもなります。
人が亡くなった時に遺されるモノは全て遺品になり、その多くは家族が遺品整理を行います。
その方の思い出が詰まったもの、大切な方を亡くした悲しみの中で遺品整理を行うのは精神的にも辛く、そのモノを触るだけで蘇ってくる記憶。精神的な負担は計り知れません。むしろ遺品整理などしたくもありません。ずっとその方との繋がりを持ちたい。悲しみから立ち直れるはずもない。
一方自分がこの世から居なくなる、その立場なら
前を向いて、自分の人生を歩んで欲しい。と思うのです。
そんな時に自分の遺品が小さな箱1つなら、理想的だなあと思うわけです。
日記なんかは全捨てしたいものです。
災害に備える
日本は本当に天災が多いように感じます。
大震災・台風・洪水…
それは突然やってきます。
自分が一生懸命築き上げてきた幸せをある日突然奪われる。自然災害はどうする事も出来ません。
私の地元は東日本大震災の被災地です。当時東京に住んでいて、ニュースを見た時の衝撃は今でも忘れません。亡くなった方の事を想うと胸が痛みます。交通規制解除されて帰省した時の衝撃は今でも忘れません。
(当時の事は割愛します)
モノを取りに行って命を落とした人もいたことを聞きました。
命より大切なモノだったのでしょうか?
自分の本当に必要なモノを知る事は命を守る事にも繋がります。
そして、自分の必要なモノを知る事で身軽に移動出来る。
スーツケースやカバンなどに自分の大切なモノ・ある程度の着替えなどを入れておく事をおすすめします。
自分のペースで進めましょう
片付けを終わらせる!ミニマリストになりたい!片付いた部屋で心地よく暮らしたい!そんな思いで、いざ始めたモノを手放す作業。
レシートや目に見えるあからさまなゴミを捨てて出だしは好調!ある程度のモノは手放せた!
しかし作業を進めていると手が止まる時が必ずきますね。モノを手放す事が苦痛ならば、無理に進める事はありません。
こんな考え方をしてみると良いかもしれません
モノがあり過ぎて途方に暮れる方は、1日1つずつ捨てる
片付けは一気に終わらせた方が良いのかもしれませんが、自分の判断基準を養うまでには時間もかかります。ゆっくり自分のペースでいきましょう。
(私もある程度モノが減り、更に減らしたい時に1日1つのモノを減らしていましたが、その後は判断基準が養われ一気に手放せました)
捨てるモノではなく、残すモノを決める
断捨離がある程度進んでくると、捨てるモノはないか?と常に捨てる・手放すものを探しがちになります。(目に見えて空間が出来るので)何でも捨てれば良いというものでもありません。
人によっては、のちに後悔する事もあり得ますよね。そんな時は残すモノを決めてみると良いかもしれませんよ。これをする事によって判断基準も養えます。
例えば、明日からスーツケースあるいはカバン1つで暮らす事になったとしたらまず、自分にはこれだけは必要だ!と思えるものを考えてみる。本当に必要なモノが見えてきますよ。おすすめです。そしてこれだけあれば自分には十分だという感覚も湧いてきます。
理想の自分・生き方を描く
お片づけを始めたいと考えているという事は理想の生活や生き方もあるかと思います。
- スッキリした家に暮らしたい
- 自分の本当に好きな事・やりたいことをハッキリさせたい
- 理想の体型で理想のお洋服が着たい
- 目標となる人がいる
- お片づけで人生が変わるなら試してみたい(どんな人生にしたいか?)
などなど
理想があれば、モノを手放すときに理想の生き方をしている自分はこのモノを必要としているのか?考えてみることができますよね。
お片づけが行き詰まった時に是非試してみて下さい。
さいごに
余談になりますが、片付けを終え、カナダに移住した私ですが
カナダに移住して、1番困っている、本来ならば嬉しい悩みが私にはあります。それは自分の好みではないプレゼントや贈り物を頂く事が増えた事です。
贅沢な悩みでしょうし、プレゼントを頂いている身で失礼だ。と思うかもしれませんが、これ以上モノを所有したくないのと、本当に私の好みではないんです。使い切れるものだったら良いのですが、やはりモノだと困ります。(本当にすみません)
私は片付けを終わらせた後は、自ら進んで?本当にお気に入りのモノしか買わないと決めているし、こんなもんかなあ?という妥協でモノは買わないんです。
日本に住んでいた時は、『プレゼント使ってる?』なんて聞かれた事がなかったのですが、カナダに住んでいると『プレゼント使ってくれている?』と聞かれる事が増えたので、少し困っています。本当に申し訳ありませんが、困っています…..
人にプレゼントをする際は、使い切れるもの・欲しいと分かっているものをおすすめ致します。ですが、その方の気持ちですので、断言は致しません。
最後にお片づけとは関係ない本ですが、シンプルに生きることにとても感銘を受けた本を紹介します。人間の生き方を見直す一冊になっております。
著者 佐藤芳之さん OUT OF AFRICA アフリカの奇跡 という本です。
もっとも衝撃を受け、同時に納得した一文
電気なんて、夕方ちょっと点いていれば十分でしょう。夜になったら寝てしまえばいいのです。食べる分だけ手に入れて食べていれば冷蔵庫なんかいらない。ちょっとだけ我慢すればいいのです。
老いて、病気になって、死にそうになったら死ねばいいのです。たくさんのチューブで医療機器につながれて生きていたってしょうがないでしょう。
『命は地球より重い』なんて、あれはセールスのキャッチコピーです。命なんて、実際は軽い。アフリカに住むと、そう見えてきます。
出典:著者 佐藤芳之さん OUT OF AFRICA アフリカの奇跡
必要以上に所有しない。人間の本来の姿。人間の本来の生き方がシンプルに見える。
心強く、シンプルに生きようと思える本です。
考えや価値観がガラリと変わり、勇気や行動力が湧いてきます。
ではまた
See you soon
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